新車を購入したら、誰もがその輝きをできるだけ長く保ちたいと思うものです。
しかし、初めての新車購入や運転経験が浅い場合、知らず知らずのうちに車に悪影響を与える行動をしてしまうことがあります。
新車ならではの注意点や、長く快適に乗り続けるためのコツを知らないと、大切な車の寿命を縮めることにもなりかねません。
この記事では、新車を手に入れた後に「やってはいけないこと」をわかりやすく解説します。
大切な愛車を守り、いつまでも快適なドライブを楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。
一般的に新車でやってはいけないと言われる行為
急発進や急停止
新車を購入した際、急発進や急停止などの行為は避けるべきと言われています。
これらの行為は車に大きな負荷をかけるため、エンジンやブレーキシステム、タイヤなどに大きなダメージを与える可能性があります。
そして、急な操作によって部品が損傷したり、摩耗が早まることがあり、さらには燃費性能が低下することも考えられます。
新車のパフォーマンスを長く維持するためには、できるだけスムーズな操作を心がけ、アクセルやブレーキの踏み方に注意することが大切です。
新車の最初の数百キロは特に丁寧な運転を意識しましょう。
1ヵ月点検を忘れること
新車を購入すると、1ヵ月点検がセットになっていることが多いです。
1ヵ月点検を受けることは非常に重要で、新車が納車されてから初期の不具合や調整が必要な箇所を確認するための点検です。
この点検を無視すると、細かい不具合が見逃される可能性があり、長期的には大きなトラブルを引き起こすリスクがあります。
新車はすべての部品が新品であるため、稼働し始めてから初期の段階で不具合が発生することがあります。
1ヵ月点検は、これらの問題を早期に発見し、修理や調整を行う絶好の機会です。
無料で提供されるサービスを活用して、車の状態をしっかりとチェックすることが、新車を長く快適に保つための基本です。
オイル交換を忘れる行為
新車を購入した場合以外でも共通していることですが、オイル交換を忘れてしまうことは非常に危険です。
新車のエンジンはまだ馴染んでいないため、初期段階で発生する微細な金属片などがエンジンオイルに混ざりやすくなっています。
そのため、新車の場合は特に早い段階でオイル交換を行うことが重要です。一般的に、最初のオイル交換は走行距離1000キロから3000キロ程度で推奨されています。
これを無視すると、エンジン内部の摩耗が進み、エンジンの性能や寿命に大きな影響を及ぼす可能性があります。
また、定期的なオイル交換を怠ると、エンジンの効率が悪くなり、燃費の低下や故障のリスクも高まります。
新車の性能を最大限に保つためには、早めのオイル交換を心がけましょう。
違法改造すること
新車以外の車にも言えることですが、違法改造を行うことは絶対に避けるべきです。
違法改造は、法律で定められた車両基準を超えて車を改造することで、車検に通らないばかりか、公道を走ること自体が違反行為となります。
例えば、車高を極端に下げたり、タイヤのはみ出し、過度なエンジンチューニング、騒音が大きすぎるマフラーへの交換などが代表的な違法改造です。
違法改造は安全性にも影響を与え、事故のリスクを高めることにもつながります。
また、保険適用外となる可能性があるため、事故が発生した場合の補償も受けられなくなる危険性があります。
新車の魅力はその性能と安全性にありますので、違法改造を避け安全で快適なドライブを楽しむことが大切です。
長期間の放置
意外と多いのが、新車をちょっとだけ乗って長期間放置することです。
車は定期的に動かしてこそ、エンジンやバッテリー、ブレーキなどの部品が正常に機能します。
長期間乗らずに放置すると、バッテリーが上がってしまうほか、空気圧が適正値でない場合はタイヤが偏摩耗する場合もあるのです。
そして、エンジン内部のオイルが劣化してエンジン自体にダメージを与えることもあり、ブレーキローターに錆が発生し、ブレーキの効きが悪くなることもあります。
このように新車を長期間放置することは、意外とリスクがあるのです。
新車の性能を保つためには、定期的にエンジンをかけて走らせ、車全体の状態を維持することが大切です。
数週間程度の放置でも問題が発生することがあるので、定期的な運転やメンテナンスを心がけましょう。
タイヤの慣らし運転をしない
新車を購入した際、新品タイヤの慣らし運転を怠ることは避けた方が良いです。
新品のタイヤは、製造過程でタイヤの「リムずれ」や「真円度」といった要素が多少狂っていることがあり、これを慣らし運転によって整える必要があります。
最初の100kmから200km程度は急ブレーキや急カーブを避け、穏やかな運転を心がけることが大切です。
夏用タイヤであれば100km以上、冬用タイヤの場合は200km以上の走行を目安にすることが推奨されています。
タイヤがきちんと馴染むことで、グリップ力や耐久性が向上し、安全な走行が可能になります。
タイヤの慣らし運転をしないと、タイヤの摩耗が不均一になり、寿命が短くなる可能性もありますので、必ず行いましょう。
新車と言えば慣らし運転!今でも必要?
かつては新車を購入すると「慣らし運転」が必要とされていましたが、現代の車では必ずしも必要ではなくなっています。
最近の車は、製造過程で精密な調整が施されているため、エンジンやブレーキの慣らし運転が不要とされる場合が多いです。
しかし、メーカーや車種によっては依然として慣らし運転を推奨している場合もあるため、気になる方はディーラーの担当者に確認することをおすすめします。
また、タイヤやブレーキは初期の段階で馴染ませることが推奨されるため、急発進や急ブレーキは避け、スムーズな運転を心がけることが大切です。
車の性能を最大限に発揮させるためには、初期段階の扱い方に気を配ることが重要です。
慣らし運転の目安は何キロ?
慣らし運転が必要な場合、その目安は一般的に1000kmから2000km程度と言われています。
慣らし運転はエンジンやブレーキ、サスペンションなどの部品を適切に馴染ませるために行われるものです。
走行中は急発進や急停止、高速走行を避け、できるだけ一定の速度で運転することが推奨されます。
メーカーごとの違い
メーカー名 | 要否 | 公式サイト |
トヨタ | 不要 | 詳細へ |
ホンダ | 一部必要 | 詳細へ |
スズキ | 不要 | 詳細へ |
スバル | 1,000km/4,000rpm以下 | 詳細へ |
日産 | 一部必要 | 詳細へ |
マツダ | 一部必要 | 詳細へ |
三菱 | 一部必要 | 詳細へ |
BMW | どちらとも言えない | 詳細へ |
必要派と不要派による論争が絶えない
慣らし運転が「必要か?」それとも「不要か?」については、長年にわたって論争が絶えません。
一番有名な理由としては、やはりエンジンに関することです。
エンジンは多くの金属パーツで構成されており、それらがスムーズに動作するには最初の段階で適度に馴染ませる必要があるとされています。
慣らし運転をすることで、金属部品同士が摩擦を少なくし、エンジン内部の摩耗を防ぐとともに、車の寿命を延ばすと主張する人々がいます。
しかし、慣らし運転をしなくても、車の性能や寿命に大きな差が出るという確固たるデータがないことも、不要派の主張を後押ししています。
多くのユーザーが慣らし運転を行わずに通常通り運転しているにもかかわらず、車の寿命や性能に問題が生じるケースは少ないとされています。
結論として、慣らし運転が「必要か」それとも「不要か」については、車のモデルやメーカーの推奨に大きく依存します。
多くの現代の車では、極端な負荷をかけなければ、特に問題は起こらないという意見が強いですが、慎重を期すならば、最初の1,000キロメートル程度は無理のない運転を心がけることが無難です。
やってはいけない行為をすると車が壊れやすくなる?
新車の運転中にやってはいけない行為をしたことで、車に悪影響を与えるかどうかは基本的には心配する必要はありません。
もし、そのような行為で車が壊れやすくなるのであれば、そもそもメーカー側に問題があると言えます。
新車は製造後の厳格な検査を通過しているため、少々の操作ミスでは簡単に壊れることはありません。
さらに、ほとんどの新車にはメーカー保証が付いており、何らかの不具合が発生した場合でも保証の範囲内で修理が可能です。
大切なのは、極端に無理な運転や過度な使用を避けることですが、日常的な使用であれば特に気にする必要はないでしょう。
気分的には守っておくと良い
新車を大切にしたいという気持ちは多くの人にとって自然なものです。
大事に扱うことで、精神的にも「自分の車を丁寧に乗っている」という満足感を得られるため、結果的に車との良好な関係が築けます。
例えば、最初の数千キロを慎重に運転することで、車の性能をより深く理解することができ、その後の運転がより楽しくなるかもしれません。
大切に乗り続ける気持ちが、車に対する愛着や満足感につながるのです。
ですから、ルールを厳格に守る必要はなくても、気分的には守っておくと良いでしょう。
新車でやってはいけないことは?まとめ
新車でやってはいけないことについて、初心者向けにいくつかの注意点があります。
まず、急発進や急停止、過剰な高回転運転は車に負担をかけるため避けるべきです。
また、オイル交換や1ヵ月点検、半年点検を怠らないようにし、定期的なメンテナンスをしっかり行いましょう。
さらに、違法改造や長期間の放置も避けるべき行為です。
新車の慣らし運転は必要ない場合もありますが、気分的には大事に扱いたいという気持ちが大切です。
これらのポイントを守りながら、新車を安全で快適に楽しむことができます。